介護事業者と派遣事業者の倒産が増加

東京商工リサーチによると介護事業者の倒産が増加している様です。
今年の介護の倒産、過去最悪の昨年と同水準―東京商工リサーチ
http://www.caremanagement.jp/?action_news_detail=true&storyid=14406&view=all
倒産件数としては8月迄で2015年の件数に迫っており、負債総額では過去最多の倒産件数だった2016年の負債総額を超えてしまっています。
この事から小規模の介護事業者だけでなく、大規模な介護事業者にも倒産の波が押し寄せていると考えられます。介護職員の離職率も高い水準となっており、単純な人手不足では片付けられない状況と思われます。
ここ最近では介護事業へ参入する大企業が多く、介護職員の待遇のみならず入居者への待遇も含めて競争が激化しており、介護業界自体が衰退している訳では有りません。もちろんサービス低下している業者もあると思いますが、基本的にはサービス向上していると思われます。
前述の通り介護職員の離職率は高いですが、訪問介護を含めると採用率が離職率を上回っており介護業界から人が離れた訳では無いことが分かります。
介護職員の離職率が高いのは非正規雇用の介護職員の離職率が高くなっており、訪問介護では逆に非正規職員の離職率の方が正職員よりも低い為に上記のような離職率となっています。
非正規雇用から正職員登用された人数が分かれば良いですが、非正規職員の離職率が高い理由として派遣事業者の倒産も一つの理由ではないでしょうか。
人手不足ですから人手に頼っている人材派遣業界は厳しい状況で有ることは分かると思います。
帝国データバンクによると、人材派遣会社の倒産件数も多く、やはり負債総額は既に昨年を超えています。
派遣会社の倒産は前述の介護事業者の倒産とは逆になっており、小規模派遣会社の倒産が多くなっています。
労働者派遣事業者の倒産動向調査(2017年上半期)
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p170801.html
これまでは時間的な融通の利かない正社員は嫌だと言う理由で正社員にならなかった人達も、昨今の働き方改革などによる待遇改善によって派遣社員から正社員へと登用されています。
そしてもう一つ、全国の派遣社員数自体は増加していますので、こちらも小規模な人材派遣会社の競争が激化し人材の奪い合いによって淘汰され始めていると考えられます。
倒産事例を見てみると、例え優良顧客と契約している派遣会社での倒産していますので、相当激しい競争に晒されていると思います。
倒産と聞くとネガティブなイメージを抱いてしまいますが、現状のデータを見る限り介護と人材派遣業界の再編が進んでいると考えることが出来ますね。