同一労働同一賃金で正社員と派遣社員の格差是正

同一労働同一賃金実施は1年先送り、残業規制も中小企業は1年間の猶予

働き方改革法案で注目されていた同一労働同一賃金制度は1年先送りされ、2020年度から適用となる方向で調整していると報道されています。

残業規制の方も中小企業に限り1年間の猶予を与える方針となっています。

春闘2018では同一労働同一賃金も含めた上で労組は交渉した方が良いと思っていましたが、企業側の準備が遅れており、先送りは企業側に配慮をした感じとなっています。逆に労組側はやる気満々だったがガクッと来ているかも知れませんね。

しかし、1年後には同一労働同一賃金制度を導入する訳ですから、やった伸びたとか言っている場合では有りません。既にガイドラインは公開されていますので、出来る部分から導入しておいた方が後々混乱しないで済むでしょう。

中小企業の規模は様々ですが、中途半端に低賃金で大量に雇用をした企業は相当厳しくなります。

雇用増加の裏で相当数が切られる可能性も有りますから、今年も転職市場の求人は伸びるかも知れませんね。

働き方改革の同一労働同一賃金指針案を公表、法的拘束力は無いが・・・

同一労働同一賃金のガイドラインを昨年末にも公表するとしていました。

同一賃金指針 非正規の処遇改善を着実に
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20161227-OYT1T50111.html

ある程度の方針は分かっていましたが、正式に同一労働同一賃金の指針案が公表されています。

契約社員やアルバイト・パート、そして派遣社員も対象となっており、派遣先企業だけでなく派遣元企業に関しても示されていますので見ておくと良いでしょう。

これらガイドラインは法的拘束力は無いので意味が無いと言う意見が多くなっています。しかし実際に法的拘束力をしてしまうと企業に介入しすぎと批判されるでしょう。

そして先の電通問題で分かる通り、怒らせてしまうととんでもない事になってしまいますから、法的拘束力が無いとしてもシッカリと待遇改善を行って欲しいところです。

現状、全労働人口の4割が派遣労働者ですから、かなり大きな変化となります。

非正規雇用減らして正規雇用を増やそうとしたら非正規が増えてしまい、紆余曲折となりましたが、安くて切りやすいから、高いけど切りやすいへ。

同一労働同一賃金ガイドライン年内に指針、直接雇用だけでなく派遣社員にも及ぶ

正社員と契約社員など非正規社員の待遇を同一にする同一労働同一賃金制度が議論されておりますが、年内にガイドラインを発表します。

ガイドラインの内容が既に一部明らかになっており、明日の発表で大まかな指針が発表されそうですね。

基本給や賞与などは原則同水準では有りますが、待遇差は一部認める。

手当・休暇に関しては待遇差は認めない。

この様な感じのガイドラインになっており、これらは契約社員やアルバイト・パートなど直接雇用だけでなく派遣社員も対象に含まれています。

正社員と派遣社員が同一の場合、派遣元企業すなわち派遣会社は派遣先正社員と同一賃金を支払わなければなりません。

改正派遣法が施行されてから、結構な派遣会社が事業停止命令となっていますので、あまり甘く見ない方が良いでしょう。

派遣を無くす方向で調整していたものの、雇用回復し正社員求人が増加しても派遣社員を選ぶ人が多くなっており、結局派遣を存続させる方向になりましたね。

待遇面に関してより、解雇規制の同一は有り得るかどうかが注目でしょうか。そうなると非正規社員とは呼ばない様な気もしますが、逆に解雇規制は非正規に合わせたりして・・・

同一労働同一賃金で正社員と派遣社員の格差是正、問題点は年功序列制だけ?学歴社会も課題と考える

同一労働同一賃金制度に関する動きや話題が有る様ですが、この同一労働同一賃金制度によって正社員と派遣社員など非正社員の格差は是正出来るのでしょうか?

パートタイム労働法も改正され、より同一労働同一賃金に近づいて来た感は有りますが、実際には賃金格差は是正されていません。

企業側も最近になって非正規社員の待遇改善などを行っていますから、もう少し結果が出る迄に時間がかかりそうです。

同一労働同一賃金制度の問題点と課題

さて、この同一労働同一賃金制度は日本には根付かない。と言われていますが、問題点や課題として年功序列制度が挙げられています。

問題は年功序列制だけでは無く、学歴によって賃金格差が生じる事も有ります。新卒時点で既に格差が有り、昇給テーブルも異なるので生涯賃金は全く違う。

こちらも職務や業務が同じにも拘らず大卒と言うだけで専門・短大・高専卒よりも給料が高い訳ですから同一労働同一賃金には反する事になる。更に出世も学歴によって異なる企業も多々存在する。

その他に男女間で給料に差が有る会社も有る様ですが、こういった企業を私は見た事が無いので分かりません。

この様に、日本の社会には同一労働同一賃金の壁は多数存在するので、同一労働同一賃金制度は日本には根付かないと言われています。

同一労働同一賃金で終身雇用と年功序列が無くなる

しかし、最近では年功序列を廃止する企業も出て来ており、再雇用でも給料を引き下げない企業も出てきました。かと言って非正規社員の待遇改善に繋がったか?と言われると全く関係ないのですが、大きな進歩かも知れません。

一方で終身雇用を求める若者も依然として多いですから、企業ごとに特徴が有る方が差別化が出来て良いとも考える事が出来ます。

横並びではなく選択肢を増やした方が、多分受け入れやすいのでは無いでしょうか?

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